2016年10月03日

検診は何のため?(2)年齢

がん検診は無症状の人に受けてもらって、早期発見・早期治療により、死亡を防ぐためのものです。

では、できるだけ若い時から、できるだけたくさんの臓器について、頻回に受けることが良いのでしょうか? いいえ、そうではありません。

死亡率減少効果のエビデンスがあるため、国によって受けることが推奨されているがん検診は下の5つです(平成28年一部変更)。

@胃:胃部エックス線または胃内視鏡検査勢井祖母.png勢井祖父.png勢井母.png勢井父.png

50歳以上(当分、40歳以上に実施も可)勢井子供.png

A子宮頸部:視診、細胞診

20歳以上

B乳房:乳房エックス線検査(マンモグラフィ)

40歳以上

C肺:胸部エックス線検査および喀痰細胞診

40歳以上

D大腸:便潜血検査

40歳以上 

他は任意の検診として受けます(市町村が独自に追加している検診や人間ドックなど)。

がん検診はスクリーニング(ふるいわけ検査)です。感度(がんの人が検査陽性になる確率)や特異度(がんでない人が陰性になる確率)が高くても、100%はありえません。その上、陽性適中度(検査陽性の人のうち、がんである確率)はその年齢(集団)の病気のなりやすさに大きく左右されます。

年齢別の全がん罹患率を右に示します(がん情報サービスHPより)。

http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

勢井2図.png

その年齢に少なすぎるがんを見つけようとすると、がんでない多くの人に陽性結果をだす(=陽性適中度が低い)ことになってしまいます。

自分の年齢にあった検診をしっかり受けて下さい。もちろん、感染症や強い家族歴などで希望される方は、説明を聞いた上で、追加のがん検診(任意)を受けてください。

医局 MS
posted by とくしま未来健康づくり機構 at 16:49| 日記